こんな経験はありませんか。列車はレールの上をなめらかに走り、カーブも曲がれるのに、トンネルの入り口で急に動けなくなる。これは木製レールでよくあるトラブルで、とくに車体の長い機関車で起こりがちです。なぜこうなるのか、そしてどうすれば確実に直せるのかをご説明します。
機関車が引っかかる理由、その仕組み
車体の長い機関車は、カーブを通るときに均等には回りません。前輪はすでにカーブに沿って進んでいるのに、後輪はまだ直線の上にある。これをオーバーハングと呼びます。機関車がトンネルやアーチをくぐる瞬間、車体はまだ進行方向に対して斜めを向いているのです。
その結果、車輪が完全にまっすぐになる前に、機関車の先端がトンネルの壁や橋脚に当たってしまいます。こうして列車は引っかかります。
このトラブルは、とくに小さなカーブ半径(小カーブ)で起こりやすくなります。大きなカーブなら向きの調整が長い区間に分散されるため、機関車が止まることはぐっと少なくなります。
解決策、直線レールを緩衝として置く
もっとも確実な解決策は、とてもシンプルです。トンネル、アーチ、狭い通路の手前には、必ず直線レールを1本以上、緩衝として置きましょう。こうすれば、機関車は狭い通路に入る前に、向きを完全にまっすぐ整えるだけの距離を確保できます。
- 短い機関車はほとんど影響を受けません。緩衝は不要です。
- 中くらいの長さの機関車には、直線レール1本を緩衝として置けば十分です。
- とても長い車両には、直線レールを2本続けて入れる計画を立ててください。
大きなカーブという構造的な解決策
レイアウトを組むときに先を見越して計画すれば、問題を根本から防げます。直後にトンネルや建物の通路が続く場合は、いつも大カーブレールを使いましょう。大きなカーブは機関車が向きを整える時間に余裕を持たせ、オーバーハングが長い区間に分散されるため、影響が大きく和らぎます。
解決手順のまとめ
- トンネルの入り口の直前に小カーブレールがないか確認します。
- カーブとトンネルの間に、直線レールを1本以上入れます。
- スペースが許せば、小カーブレールを大カーブレールに置き換えます。
- とても長い機関車の場合は、直線レール2本を緩衝として計画します。